三酔人経綸問答

中江兆民:著 岩波文庫 1887年(明治20年、兆民41歳)
三酔人経綸問答 (岩波文庫)
対話形式の書籍を、十数年前ガリレオ・ガリレイの「天文対話」以降読んだようだ、対話形式といっても最近のような単にインタビューの本ではなく、著者の矛盾と思考過程が現れているものは、少ない。多くの本なり、発言は矛盾をかかえているのなのだろうが、あからさまにはできないのだ。
現在われわれが、抱えている問題も、明治からおそらく人類発生以降変わっていないのだろう。