2007-10-01 軍旗はためく下に 読書 結城昇治 著 1970年「中央公論」連載 軍法会議を題材にした5編の短編から成るミステリー風の小説である。深作欣二が、映画化している。 1970年初夏のあとがきで「さながら本編を書く時期を待っていたように錯覚しかねない世相だが、」とある。どのような世相を言っているのか明らかではないが、11月に 三島由紀夫が市ヶ谷で割腹自殺をしている。 「敵前党与逃亡」に人肉食の話がある。熊井啓監督の「深い河」「ひかりごけ」や原一男監督の「ゆきゆきて、神軍」は、人肉食をテーマにしている部分がある。