『百合祭』

監督:浜野佐知 シネマ&トーク仙台市シルバーセンター)
老女の孤独死から始まり、ミッキーカーチス演じる「エロ爺」と老女達の鞘当、吉行和子との濡れ場を経て、レスビアンで終わる。
原作は、桃谷方子の同名の小説である。ラストの話は、映画で加えられたもので題名はをレスビアンを意識したものではないとのこと。吉行が、観客に向かって「私たちが、昨日の夜どんな厭らしいことしたか誰も知らないでしょうね。」と語るのだから映画では、暗示した題名と成っている。
冒頭で死んだ老女が、語り部なので天井からの俯瞰のシーンがしばしば使われている。深作欣二の『人斬り与太』で部屋から部屋への移動で壁を越えての俯瞰のシーンがある。このようなシーンは、他の映画にもあるのだろうか。
深作の妻である中原早苗が、看護婦の娘を持つ役で出ている。